第50回定期で取り上げるバッハ(シェーンベルク編曲)前奏曲とフーガ「聖アン」の音源
ご無沙汰しております、中の人です。
コロナ禍の影響で変則的な形で第48回と第49回の定期演奏会を実施させていただきましたが、ご来場いただいた皆様には本当に感謝申し上げます。
当団は、プロオーケストラと研究機関の実証実験成果などを踏まえた、かなり厳密なコロナ禍における練習ルールを早期に定め活動しておりましたが、定期は1回流れ、1回は自主的にスキップし、開催した2回も当初予定の曲数から減らしたり、練習会場の収容上限やステージに乗る人数を考慮した変則的な編成の曲を選曲するなどして過ごしてきました。
そろそろ世の中はwith コロナに向かいつつもあり、しかし第8波の懸念もありつつもあり、そんな中ですが記念すべき第50回の定期演奏会が来る2023年1月22日(日)にすみだトリフォニーホールで開催されます。
J.S.バッハ(シェーンベルク編曲):前奏曲とフーガBWV522「聖アン」
マーラー:交響曲第9番ニ長調
マーラー:交響曲第9番ニ長調
というプログラムです。久々の大編成です。
マーラーの9番は当団立ち上げの第1回で取り上げた曲で、中の人も久しぶりに第1回の音源を聴いてみましたが、自分で言うのもなんですが非常に上手いです。若いって素晴らしいですね。権利関係を確認の上、可能ならYoutubeチャンネルに抜粋でもUpしたいなと思っています。
ただ、この曲の場合(に限らず)年齢を重ねることによって可能になる表現というのもあるはずですので、また違った表現をできればと思っています。
さて、もう1曲取り上げるバッハのBWV522のプレリュードとフーガをシェーンベルクが編曲したバージョンですが、こちらは第3回の定期演奏会で取り上げた曲となりますが、当時は「小澤征爾 Plays バッハ」以外にあまり出回っている音源がなく苦労した記憶があります。しかも珍しいことに小澤征爾さんの演奏は正攻法とは言い難い・・・
また当時はスコアも全く流通しておらず非常に困りました。今はスコアについてはネットで気楽に購入できますので(ただしユニバーサルのしかないためそれなりに高額)良いのですが、音源は相変わらずApple MusicでもAmazon Musicでも昔と大して変わらない状況です。
ということで、予習用の音源をいくつかご紹介しておきます。
エッシェンバッハ指揮ヒューストン交響楽団
こちらの演奏ですが、かなり正攻法の演奏と思います。ただしオケがバリバリのアメリカンであり、特にホルンの音色が完全にConn 8Dですし、エッシェンバッハらしく濃い目な演奏です。弦楽器が若干弱いですが、この曲を知るにはちょうど良い演奏と思っています。
エサ・ペッカ・サロネン指揮ロス・アンジェルスフィルハーモニック管弦楽団
こちらの演奏もアメリカオケですが、サロネンということもあり若干すっきりした印象です。エッシェンバッハとサロネンの違いは大きく、非常に構造が分かる演奏と思います。
ただ、私が思うにこの編曲をしたころのシェーンベルクはまだまだオーケストレーションの勉強中という感じで、管楽器の使い方がいまいち下手で無駄にまだ音が多い印象なので、別にエッシェンバッハの演奏でも違和感を感じることはないと思います。
レナード・スラトキン指揮BBCフィルハーモニック管弦楽団
この演奏は上の二つの間、少しサロネン寄りの中庸な演奏と思います。しかし、私は音源を持っているのですが、ググっても音源情報がありません。絶滅したか?
準・メルクル指揮MDR交響楽団
この音源ですが、同じくシェーンベルクアレンジのブラームスのピアノ四重奏曲第1番op.25がメインで、準・メルクルさんのお得意のレパートリーです。カップリングとしてはこの音源が一番良いと思います。
他にもYoutubeにエーリッヒ・クライバーの演奏などがあります、まだ私は聴いてませんが、怖いもの見たさできっと聴くことになるでしょう。ぜひ皆さんも聴いてみてください。
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